杉本先生の黒板

元中高一貫校講師によるいろいろ

見やすい板書、プリント


今日は、板書の書き方とプリントの作り方についてのお話です。

両者には共通して気をつけると良いポイントがあるので一緒に説明してしまいます。

板書、プリント以外にも、誰かに何かを説明する機会のある人、そのために資料などを作る機会のある人などの参考になれば嬉しいです。


板書計画

おそらく学校や塾の先生ならば、やったことがあると思います、板書計画。

まあ、慣れてくるとだんだん計画を細かく立てなくてもうまくできるようになってきますが。

どこに何をどのくらいのサイズで書いて、どのタイミングで消すかなど、特に教育実習のときなんかは、綿密に板書の計画を立てます。僕も中高一貫校(や予備校)で6年授業をして、数え切れないくらいの板書を書いてきましたが、一番大事だと思うのはこれです!

 

レイアウトに気をつけよ!

プリントもそうですが、書く内容はたかが知れています。普通に教科書の内容を進める日などは、誰が書いても

「この先生は内容が素晴らしい」

などということはあまりないです。(差が顕著に出るのはトークの方ですね)

僕が個人的に一番大切だと思っているのはレイアウトや色使いです。もちろん僕の板書もまだまだ修正すべき点はありますが、板書を褒めてもらうことが多いので、少し自信が持てるようになりました。

具体的には、

    • 黒板を3分割する。
    • 下線や枠囲みを取り入れる。
    • 色は多いほうが良い。
    • 全体を書き終えた後に授業の流れがわかるようにする。
    • 図やグラフはきれいにかく。

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色が多い方が良いのは、理由があります。単純に見やすいのはもちろんですが、白1色のときより生徒が寝なくなります。赤や黄色や青など複数のカラーが目に入ることで目を覚ます効果があると思います。また生徒が筆記用具を切り替えることで作業が増えるのも良い効果をもたらしていると思います。

特に女子生徒には効果的だと思います。

有名進学校の生徒の場合はそんなこと考えなくても良いのかもしれませんが、普通の学校の普通の生徒の場合は、そういう工夫をすることも大事です。

自分が生徒だったら・・・と想像してみてください、白1色だと眠くなりませんか?

僕の授業では寝ている子はほとんどいませんでした。(たまに一人寝るくらい)

 

芸術的な板書

僕は目標にしている先生がいて、その先生の板書は「芸術的な板書」と評されることがあり、僕もそれを目指してきました。その先生には足元にも及ばないですが、自分なりに考えて工夫をしてきました。

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プリントも同じ

プリントと言っても、問題を載せるだけのプリントは工夫のしようがないですが、なにかをまとめたような記述量の多いプリントにはこだわりたい派です。

板書のように色を交えるわけにはいかないので、レイアウトが勝負です。

配られたとき、パッと見た印象が大事だと思います。なにが書いてあるか、ということよりも、整理されたレイアウトであることが重要で、そうでないと読む気になれないからです。

下線や枠囲みを適宜使用するのがオススメです。

 

自分で改めて見るとツッコミたくなりますが、一応板書とプリントを載せます。

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